国家的な建設プロジェクト

国や地方公共団体などが、わたしたち国民の生活のレベルやサービスを向上させ、国を経済的に発展させるために行われる投資が、公共投資になります。
この公共投資は、民間企業ではなかなか行うことができない国内のインフラ整備などに投入され、これによって公共事業が行われるなど国家的な建設プロジェクトなどが開始されることになるのです。

こうした事から、公共投資は国が成り立っていくようにするためには、なくてはならないものとなっているのですが、その課題も多くあり現在の日本ではこの公共投資の在り方について、しばしば議論が交わされています。

もともとの意義として、この公共投資や公共事業は、民間では市場の原理によって採算が取れないなどの理由からおこなうことがなかなか困難な、巨大なインフラの整備などに対して、国や地方公共団体がその予算を投入して行うものであり、これを行うことによって将来的に国民へのサービスが向上され、経済的にも成長が見られるなどを見越したうえで行われるものです。

また、これに付帯する形で、こうしたプロジェクトを行うことにより、例えば巨大な建築物や橋梁などの工事が行われれば、そこに作業員や従業員などの大きな雇用が生まれ、またその工事などを行うために様々な設備投資が行われるなどし、その期間中には大きな経済的な効果が発生し、潤滑に社会が回る一要因としての役目を持つ事になります。

こうした事から、経済状況に低迷や不透明感が出た場合には、これを向上させるために公共投資が行われ公共事業がスタートするという構図が長く行われてきました。

しかしながら、こうした公共投資は、どこにその資産を投資するのかという事が重要で、投資を行うこと自体はその目的ではないという事が、現在ではあいまいになってしまい忘れられつつあるという状況があり、これが公共投資の在り方への課題となっています。

公共投資で大きな効果を上げたいのであれば、例えば大きな二都市間の間に交通を遮断するような山地があり、ここに公共予算を投資して、安全かつ高速に走行が可能な道路を建設すれば、その語の二都市間の商業や経済的な流通が大きく変わるために、絶大な効果が望めますし、この工事を行うことによって発生する需要とも相まってさらなる相乗効果を期待できます。

しかし、もしこの二都市間にすでにこうした道路が建設済みであり、その道路がよく使われているので、もう一本の道路を建設しようとしても、その建設によって一時的な需要は生まれますが、実際に建設されたのちには、その二国間の流通がキャパシティを超える勢いに迫っていない限りは、それほどの効果が得られないため、公共投資をどのようにどこに行っていくのか、という事が大きな課題になっています。